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訪問診療について

訪問診療と在宅酸素について

在宅酸素療法は、酸素を十分に取り込めない方が濃度の高い酸素を吸入することで症状の改善が期待できる治療方法です。当院では現在、在宅酸素を利用されている複数の患者さまを診察しています。もちろん、新規でのご相談も大歓迎です!

本記事では、「在宅酸素療法ってどういう人が使えるの?」「管理が大変そう…」といったお悩みにお答えします。

訪問診療で在宅酸素療法が受けられます

在宅酸素療法は、訪問診療でも受けられます。
在宅酸素療法は保険適用上1ヶ月に1回医師の診察が必要です。診察は患者様がクリニック等へ通院していただくか、訪問診療で診察を受けていただくか、いずれでも可能です。
診察では、患者様の体調や病状の診察に加えて、十分な酸素濃度や吸入量を保てているか、使用環境は適切かなどの確認を行います。

訪問診療について

訪問診療は事前の計画に基づいて定期的に診療を行う医療サービスで、在宅医療の1つです。
ご自宅などで医師の診察を受ける在宅医療には「往診」もあり、こちらは急な発熱など突発的な診察を指します。あらかじめ訪問日を決めて計画的に診療にあたる訪問診療とは区別されますが、どちらも在宅医療です。

訪問診療の対象は、原則として「居宅(施設)で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による療養が困難な方」とされています。具体的には、以下のような方が対象です。

  • 退院後、自宅で療養される方
  • 寝たきりの方、または寝たきりに準ずる方
  • ご自宅での緩和ケアをご希望されている方
  • 通院が困難な方
  • カテーテルや胃ろう、在宅酸素など医療管理が必要な方
  • 一時的な退院や手術までの待機期間を自宅で過ごされる方

原則はありますが規則に例示はなく、訪問診療が可能かは主治医の判断によるものとされています。
横浜ホームクリニックでは通院が困難な患者様であれば幅広い疾患に対応し、訪問診療を行っています。訪問診療をご希望の場合は、まずは電話かメールでご相談ください

お問合せ

在宅酸素療法について

在宅酸素療法は慢性呼吸不全や慢性心不全などで酸素を十分に取り込めない患者様が、ご自宅で生活しながら酸素吸入を行う治療方法です。

酸素療法は入院して行う方法もありますが、病状が安定している方、手術の待機中の方、ご自宅での療養を希望されている方などは在宅でも受けられます。酸素療法は空気中の酸素より濃い濃度の酸素を吸入することで臓器や体への負担を軽減し、身体機能の低下を改善します。

在宅酸素療法の効果

在宅酸素療法によって息切れなどの自覚症状が改善し、住み慣れたご自宅でご家族と過ごすことができます。また入院回数を減らせるので、ご自身やご家族の負担も少なくなります。

また、高濃度の酸素を吸入することによって、諸臓器への負担が減り病状が安定します。散歩などの軽い運動を行うこともできQOLの向上も期待できます

在宅酸素療法の対象になる人

在宅酸素療法は、低酸素血症で慢性呼吸不全がある方が対象です。慢性呼吸不全は、COPD(慢性閉鎖性肺疾患)、肺結核の後遺症、間質性肺炎、肺がんなどが主な原因とされています。

在宅酸素療法の保険適用基準

在宅酸素療法は1985年に医療保険が適用される治療方法になりました。対象の疾患は次の通りです。

  • 高度慢性呼吸不全例
  • 肺高血圧症
  • 慢性心不全の対象患者
  • チアノーゼ型先天性心疾患
  • 重度の群発頭痛

詳しくは医師の診察によります。ご相談ください。
在宅酸素療法で保険を適用するには、月に1回以上の診察を受ける必要があります。訪問診療では定期的な診療日を設定し月2回の診療を行いますので、保険適用が可能です。

在宅酸素療法の注意点

在宅酸素療法で扱う酸素供給機器は、医療機器のため適切な管理が必要です。取り扱いにはいくつかの注意点がありますので、下記の点に気を付けて治療を行いましょう。

機器の取り扱い

酸素療法は酸素供給機器に接続したチューブと鼻カニューレと呼ばれるチューブを接続し、患者様へ酸素を送ります。装着中は、チューブの接続部が外れていないか、ねじれや折れがないかを確認しながら吸入を行ってください。

酸素の吸入量

酸素の吸入量は、患者様の病状に合わせて医師が適切な量を処方しています。吸入量や吸入時間は患者様によって異なりますので、決められた量と時間を遵守してください。息切れなど症状の悪化、発熱、むくみ、咳など体調の変化があった場合は、患者様で吸入量などを変更せずに、すぐに医師へご相談ください。
当院は、24時間365日の電話対応・往診の体制が整っています。機器の不具合や取り扱いなど、少しでも不安が生じましたら遠慮なくお電話ください

設置場所の条件

酸素はものを燃やしやすい性質があるため火気厳禁です。機器の設置場所に注意しましょう。

  • ガスコンロでの調理
  • ヒーターの近く
  • 直射日光が長時間あたる場所

上記のような場所は、引火の危険性が高いため、火気から2m以上離すようにしてください。
また、たばこの火も引火の危険性があり大変危険です。吸入中はもとより呼吸疾患改善のためにも禁煙しましょう。

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