先日、当院にて定例の院内勉強会を開催いたしました。今回は、昭和医科大学病院 脳神経内科の渡辺拓哉先生をお招きし、「精神科診療で考えていること」をテーマにご講演いただきました
訪問診療における精神症状への対応
訪問診療の現場では、認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)や気分の変動、不穏、睡眠障害などに直面する場面が少なくありません。高齢の患者様は内科的疾患を複数抱えていることも多く、精神科と内科の双方の視点が求められます。講演では、
- 在宅医療における治療目標の考え方
- 入院を検討すべきケースの判断基準
- 生活指導や環境調整の重要性
- 薬物療法の基本的な考え方
- 実際の症例を通じた対応のポイント
などについて、非常に実践的かつ分かりやすくご解説いただきました。単に症状を抑えることを目的とするのではなく、「在宅で穏やかに生活し、ADLを維持できること」を治療目標とする視点は、訪問診療に携わる私たちにとって改めて大切な学びとなりました。
学び続ける医療チームづくり
当院では、向上心を持つ医師・スタッフが集い、互いに学び合える環境づくりを大切にしています。今回の勉強会も、当院の医師・看護師・事務スタッフに加え、外部の医師・薬剤師の方にもご参加いただき、多職種で知見を共有する機会となりました。
大学病院などで共に専門性を磨き続けてきた医師同士のつながりから、「信頼できる職場である」という紹介を通じて入職するケースも増えており、顔の見える関係の中で、日々の診療や勉強会を通じてお互いに知識や経験を高め合う文化が当院の確かな強みとして定着しております。外部の専門家から最新の知見を取り入れるとともに、院内でも積極的に情報共有を行い、チーム全体として在宅医療の質を向上させていくことを目指しています。
今後も継続的な学びの機会を通じて、より質の高い訪問診療を提供できる体制を整えてまいります。
訪問診療をご検討中の方へ
ご自宅や施設での生活を続けながら医療を受けたいとお考えの方、また、認知症や精神症状への対応に不安を感じていらっしゃるご家族の方は、どうぞお気軽にご相談ください。訪問診療では、身体の病気だけでなく、生活全体を見据えた医療を大切にしています。ご本人が「その人らしく」穏やかに生活できることを第一に、多職種で連携しながら支援いたします。
- 最近、物忘れや気分の変動が目立つ
- 在宅での対応に限界を感じている
- 入院ではなく、できる限り自宅で過ごしたい
このようなお悩みがございましたら、まずは一度当院までご相談ください。
この記事は 横浜ホームクリニック 院長 大澤基医師が監修しました。