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心理的安全性の高いチームが、患者さまに安心を届ける

在宅医療の現場では、医師・看護師・事務スタッフなど、さまざまな職種が協力しながら患者さまを支えています。その中で欠かせないのが、「心理的安全性」という考え方です。

心理的安全性とは、職場で自分の意見や疑問を安心して伝えられる状態を指します。たとえば「こうした方が良いのでは?」「ここが少し気になります」といった声を、誰もが気兼ねなく出せる環境のことです。この“声を出しやすい空気”があるかどうかで、チームの成長や医療の質は大きく変わってきます。

心理的安全性を高めることで得られる5つのメリット

1. 意見や提案が出やすくなる

「もっと良い方法があるけれど、言いにくい」という状況が減り、スタッフ一人ひとりが自然と改善提案を出せるようになります。その結果、トラブルの早期発見や業務の効率化につながります。

2. 学び・改善のスピードが上がる

「わからないことをわからないと言える」環境では、知識の共有が進みます。質問が活発になり、スタッフ同士が教え合うことで、チーム全体のスキルが向上します。

3. ストレスが減り、定着率が上がる

安心して意見を言える関係性は、人間関係の緊張を和らげます。「間違えても大丈夫」という信頼感があることで、スタッフが長く働きやすい職場になります。

4. 創造性・自発性が生まれる

自由に発言できる環境では、日々の業務改善や患者対応の工夫が自然に生まれます。管理者だけでは気づけない現場のアイデアが、より良い医療へとつながります。

5. 医療の質が向上する

意見交換が活発になると、情報共有の精度も上がります。その結果、チーム全体で患者さまに提供する医療の質が高まり、より安心できる在宅療養支援を実現できます。

横浜ホームクリニックでの取り組み

当院では、日々のミーティングやチャットツールを通じて、職種を問わず意見を出し合う文化を大切にしています。スタッフ同士の距離が近く、医師・看護師・事務が対等に話し合える環境づくりを意識しています。また、「失敗を責めない」姿勢を共有し、トラブルや課題をチーム全体で解決する風土を育てています。新しく入職したスタッフも早い段階で意見を言いやすく、安心して自分らしく働ける雰囲気づくりを心がけています。

心理的安全性を育むための具体的な実践として、当院では「PDCA日記」という取り組みを導入しています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

まとめ:安心できる職場から、安心できる在宅医療へ

心理的安全性は、単に「仲が良い職場」を意味するものではありません。それは、互いを尊重しながら率直に意見を交わし、より良い医療を目指すチームの強さです。スタッフが安心して働ける環境は、そのまま患者さまやご家族への安心感につながります。横浜ホームクリニックは、これからもチーム全体で信頼関係を育みながら、地域の皆さまに寄り添う在宅医療を提供してまいります。

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