「親が病院に行けなくなってきた」「通院が体の大きな負担になっている」――そんな不安を抱えているご家族の方は少なくありません。訪問診療という制度があることは知っていても、「どこに相談すればいいのか」「何を準備すれば始められるのか」がわからず、一歩を踏み出せないという声をよく耳にします。
この記事では、横浜市在住のご家族に向けて、訪問診療を始めるための具体的な手順と、知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
訪問診療とは?往診との違いを知っておこう
訪問診療と往診は似ていますが、異なるサービスです。訪問診療は、医師があらかじめ立てた計画に基づき、定期的に自宅へ訪問して継続的な医療を提供するものです。一方、往診は急な体調変化があったときに臨時で医師が駆けつけることを指します。
横浜ホームクリニックでは、定期的な訪問診療に加え、担当患者様への緊急往診にも24時間対応しています。
訪問診療の対象となる方は?
訪問診療を利用できるのは、主に以下のような方です。
- 歩行が困難で自力での通院が難しい方
- 認知症や神経難病などで外出が困難な方
- がんや慢性疾患で継続的な医療管理が必要な方
- 退院後に在宅療養を希望される方
「完全に動けない状態」でなくても、通院が体への大きな負担になっている方であれば対象になる場合があります。まずはご相談ください。
訪問診療を始めるまでのステップ
ステップ1:クリニックに問い合わせる
訪問診療を始めるには、まず対応エリア内のクリニックに電話・メール・Webフォームなどでお問い合わせします。横浜ホームクリニックでは、ご相談は無料で承っています。「うちの親は対象になるか」「費用はどれくらいか」など、気になることはお気軽にお話しください。
ステップ2:訪問面談・状況の確認
問い合わせ後、担当スタッフがご自宅または電話にて現在のご病状、かかりつけ医の有無、利用中の介護サービスなどを確認します。その内容をもとに、訪問診療の計画と費用の目安をご提案します。
ステップ3:必要書類を準備する
以下の書類を準備しておくとスムーズです。
- 健康保険証・介護保険被保険者証
- お薬手帳または現在服用中の薬の一覧
- 紹介状(かかりつけ病院や主治医がいる場合)
- 最近の診断書・検査結果(あれば)
ステップ4:訪問診療の開始
書類が整い次第、訪問診療を開始します。基本は月2回の定期訪問ですが、ご状態によって頻度を増やすことも可能です。初回訪問では医師がご本人の状態を詳しく確認し、今後の診療計画をご説明します。
費用の目安
訪問診療には医療保険が適用されます。自己負担割合は年齢・所得により1〜3割です。月2回の定期訪問の場合、1割負担の方で月5,000〜8,000円程度が目安(薬代・検査代は別途)で、高額療養費制度の対象にもなります。
横浜市の家族へ:地域包括支援センターも活用しよう
訪問診療の開始を検討する際、横浜市の地域包括支援センターに相談することもできます。市内各区に設置されており、介護・医療に関する総合窓口として機能しています。ケアマネージャーが既にいる場合は、ケアマネを通じてクリニックへ連絡することも可能です。
まとめ
訪問診療を始めるハードルは、実はそれほど高くありません。まず「相談する」という一歩が、ご本人とご家族の安心につながります。横浜ホームクリニックでは、横浜市を中心に在宅医療を提供しています。ご不明点はいつでもお気軽にご相談ください。
この記事は、 横浜ホームクリニック 院長 大澤基医師が監修しました。