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訪問診療について

訪問診療の料金について 目安と仕組み

訪問診療は医療保険が適用されます。料金については医療保険の種類や年齢、訪問回数、処置内容によって異なります。
本記事では、訪問診療の料金算定の仕組みや料金の目安について解説します。

訪問診療について

訪問診療とは事前に立てた治療計画に基づいて、医師が定期的にご自宅等へ訪問し診療を行う医療サービスです。
急な体調不良などで、ご自宅で診察を行う「往診」とともに、どちらも在宅医療に位置付けられます。

訪問診療は、以下のような方が対象となります。

  • 医療機関への通院が困難な方
  • 在宅で療養を希望される方
  • 内科疾患で継続的な治療が必要な方
  • 胃ろうやカテーテル、在宅酸素などで医療機器を使用される方

横浜ホームクリニックでは、自力での通院が困難な患者様を対象に、病気の種類に関係なく訪問診療の対応をしています。
詳細につきましては下記をご参照ください。

訪問診療の料金の仕組み

訪問診療の料金は、以下の3要素で成り立っています。

  1. 基本診療費
  2. 追加加算される診療費
  3. 医療負担割合

1. 基本診療費

基本診療費は、以下のとおり計算されます。

  • 患者様の病状などに応じて、医師が個別に立てる治療計画に基づく医学的管理の料金(=在宅時医学総合管理料、施設入居時等医学総合管理料):月1回
  • 訪問診療にかかる料金(=訪問診療料):訪問回数分

この料金は、訪問診療先が、「居宅か施設か」によって異なります。

2. 追加加算される診療費

基本的な診療に加えて、その時の病状や、患者様ご本人・ご家族などからの求めによって医師が必要と判断した場合に行う注射や点滴、各種の検査または往診などの料金です。
この料金は実施されたときのみ発生する料金で、基本診療費にプラスされます。

3. 医療費負担割合

医療費の負担割合は、10%~30%と年齢や所得によって異なります。いわゆる「1割負担」や「3割負担」などと言われるものです。

年齢 保険種別 負担割合
70歳以上 後期高齢者医療被保険者証
あるいは高齢受給者証をお持ちの方
受給者証に記載されている負担割合
現役並みの所得がある方:3割
一定以上の所得がある方:2割
一般所得者等     :1割
70歳未満 国民健康保険
共済組合
協会けんぽ
健康保険組合 など
3割負担

例えば、1割負担の場合は、
「①基本診療費+②追加加算される診療費の合計額」のうち、10%(1割)を負担していただきお支払いいただくことになります。

訪問診療の料金の仕組みはシンプルですが、
・在宅か施設か
・訪問回数や訪問時間(日中か深夜か)
・病状による追加の医療行為の違い
など、患者様によって訪問回数や必要な医療処置が異なるため、個別のケースで金額が変わります。

実際の料金については、クリニックへご確認ください。

ここで、訪問診療で適用される医療保険と、関係の深い介護保険、高額療養費制度について簡単に説明します。

医療保険制度

日本では、誰もが公的医療保険に加入する国民皆保険制度を採用しています。

公的医療保険制度は保険料を払う代わりに、医療機関で診察等を受けたときの料金の負担額を1割~3割に抑えることができます。

公的医療保険には、
・国民健康保険:自営業や退職者など社会保険に加入していない人が加入する保険
・健康保険:健康保険組合や協会けんぽ、共済組合など社会保険の加入条件を満たす方やその扶養家族が入る保険
・後期高齢者医療制度:職業にかかわらず75歳以上になるとそれまでの健康保険から外れ、全員加入する保険制度

の3つがあります。

介護保険制度

介護保険は2000年(平成12年)からスタートした制度です。40歳以上が被保険者として介護保険に加入し、保険料を支払っています。

65歳以上の方(また40歳~64歳の方で特定疾患により要介護・要支援の状態になった場合)は要介護認定を受けると、介護保険を使って訪問看護サービスや訪問リハビリテーションなどの介護サービスを受けられます。

自己負担金額は、所得に応じて1割~2割負担になり、要介護度によってきまる利用限度額を超える分は全額自己負担になります。

●詳しくはこちらもご覧ください。

高額療養費制度

高額療養費制度は、ひと月内(1日~月末まで)の医療費が高額になった場合に、自己負担限度額を超えた分の料金が後から払い戻される制度です。自己負担限度額は、年齢及び所得によって異なります。

あらかじめ自己負担額が高額になる事がわかっている場合は、事前に「限度額適用認定証」を申請し提示すれば、窓口で支払う料金を自己負担限度額までに抑えられます。

●参考
横浜市 高額療養費支給制度

訪問診療の料金目安

訪問診療の料金目安は次の通りです。(在宅・月2回の場合)

70歳以上

年齢 負担割合 自己負担額(月ごと)
75歳以上
(後期高齢者医療保険制度)
1割負担 約6,000円~/月
2割負担 約12,000円~/月
3割負担 約18,000円~/月
70~74歳
(高齢受給者証をお持ちの方)
2割負担 約12,000円~/月
3割負担 約18,000円~/月

70歳未満

3割負担 約18,000円~/月

介護保険の申請をされている方

要介護認定を受けている方で、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などが行う療養上の健康管理や健康維持についての指導や相談(居宅療養管理指導)を受ける場合は、介護保険を利用できます。

居宅医療管理指導は訪問診療とあわせて行われることが多く、実施される場合は訪問診療の料金にプラスして「居宅療養管理指導料」が必要です。

居宅療養管理指導料
3割負担:約1,800円~/月
2割負担:約1,200円~/月
1割負担:約600円~/月
※自己負担割合は所得によって異なります。

介護保険は、利用上限金額や利用上限回数が決められています。詳しくはご相談ください。

<参考>横浜ホームクリニックでの訪問診療の料金例

横浜ホームクリニックで訪問診療している患者様の料金の例を掲載します。参考になさってください。

年齢 施設or居宅 負担割合 訪問回数 自己負担額(ひと月あたり) その他
96歳 施設 1割 月2回 5,376円
97歳 居宅 1割 月2回 7,128円 月1回の血液検査代込み
73歳 居宅 2割 月2回 18,000円 ・在宅酸素療法にかかる費用込み
・高額療養費制度により、通常31,170円のところ18,000円
86歳 居宅 1割 月4回(+訪問看護週3回) 18,000円 高額療養費制度により、通常31,170円のところ18,000円

訪問診療の料金について、くわしくはクリニックまで!

訪問診療の料金については、加入している保険や年齢、診察場所、医療処置の有無などによって異なります。
訪問診療の料金について、詳しくは横浜ホームクリニックへお問い合わせください。
横浜ホームクリニック 問い合わせはこちら

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