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訪問診療について

訪問診療は特養入居中でも受けられる?条件は?

「特養に入居することが決まったけれど、訪問診療は引き続き利用できるの?」
「特養では緊急時の対応が難しいときいた。24時間対応してくれる訪問診療を利用したい」

特別養護老人ホーム(特養)に入居されるにあたり、医療面での心配もおありかと思います。そんな方のために、訪問診療を特養で利用できるのかどうかを解説します。

特養では、条件付きではありますが訪問診療の利用が可能です。ただし、利用できるのは限られた方のみというのが現状です。どのような条件で利用可能なのか、訪問診療を利用するメリットなどをご紹介します。

訪問診療を特別養護老人ホーム(特養)入居中に受ける条件

特別養護老人ホーム(特養)入居者が訪問診療を受けるには以下のような条件があります。

  • ショートステイとしての利用者
  • 末期の悪性腫瘍などの場合
  • 配置医師の専門外の傷病の診療のため

■ショートステイとしての利用者

ショートステイの利用者の場合は、自宅で訪問診療を利用していることもあります。その場合、ショートステイ中の特養での訪問診療も可能となっています。

■末期の悪性腫瘍などの場合

末期の悪性腫瘍で看取りも視野に入った高齢者を診療するためには、特養の配置医師だけでは労力が不足する恐れがあります。そのため、訪問診療の利用も可能とされています。

■配置医師の専門外の傷病の診療のため

特養には、入居者の健康を管理する配置医師がいます。しかし医師ひとりで全ての診療科に対応出来るわけではありません。専門外の診療科の受診を希望する際には訪問診療を利用することができます。

上記のような条件に当てはまれば特養で訪問診療を利用できる場合もあります。しかし特別な事情なく、入居者が希望しているというだけで訪問診療を利用することは難しいでしょう。

訪問診療と特養の配置医師の役割の違い

制度上、特養には必ず医師を配置しなくてはなりません。配置医師とは何か、訪問診療との違いを解説します。

配置医師とは

配置医師は入居者の「かかりつけ医」と言える存在です。配置医師は毎日施設で診療を行っているわけではありません。週に1~2回特養を訪れ、入居者の体調を確認しているというケースがほとんどです。特養の配置医師の9割は非常勤のため、急変時の対応が難しいこともあります。
特養での日々のケアは看護師や介護士が行っており、医療行為が必要な場合は、配置医師の指示のもと看護師が対応します。

訪問診療とは

訪問診療とは、通院が難しい患者の自宅などに訪問して診療を行うことです。診療計画に基づいた月2回の定期診療に加えて、緊急時の往診対応も可能です。在宅での看取りを希望される患者様には、緩和ケアなどの対応も行います。

特養入居者が訪問診療を利用するメリット

訪問診療の利用条件に当てはまる特養入居者の方は、訪問診療をご検討ください。
訪問診療を利用するメリットは以下の通りです。

  • 配置医師の専門外の診療も施設で受けられる
  • 緊急時は24時間対応(緊急往診含む)
  • 生活の場である特養での看取りが可能

配置医師の専門外の診療も施設で受けられる

配置医師の専門外となる診療科を受診する必要がある場合、訪問診療を利用できます。特養では通院の付き添いも対応していますが、受診できる医療機関が決まっている、遠方への送迎は家族がする必要があるなどの制限があります。特養には多くの人が入居しているため、一人ひとりの個別の要望に答えることは難しいためです。

受診したい診療科のある病院が遠方であるような場合、入居者にとっては通院が負担になることも考えられます。例えば精神科などの受診が必要な場合には、訪問診療を受けられるかどうか相談してみると良いでしょう。

緊急時は24時間対応(緊急往診含む)

末期の悪性腫瘍の患者様の場合、夜間に状態が悪くなるなど緊急での診察が必要になることも考えられます。特養では、配置医師が対応できない場合には、救急搬送措置を取ることも多いようです。しかしその搬送先はすぐに見つかるとは限りません。その点訪問診療クリニックでは24時間体制が取られているため、緊急の往診対応も可能です。何かあったときに頼る先があるということは、患者様やご家族にとって安心材料となるでしょう。

生活の場である特養での看取りが可能

上記でもお伝えした通り、特養では、入居者の急変時には病院へ救急搬送をすることがあります。その場合、そのまま病院での看取りとなることも考えられます。緊急時に配置医師が対応できない場合でも、訪問診療に頼ることができればそのまま施設での看取りも可能になるかもしれません。入居者にとって特養は生活の場です。慣れ親しんだ場所、スタッフによる看取りを望まれる方には訪問診療の利用は大きなメリットです。

まとめ

特別養護老人ホーム(特養)で訪問診療を利用できる条件は以下の通りです。

  • ショートステイとしての利用者
  • 末期の悪性腫瘍などの場合
  • 配置医師の専門外の傷病の診療のため

条件に当てはまる場合には、訪問診療の利用により緊急時に往診を受けられるなどのメリットがあります。訪問診療をお考えの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。ご家族からのご相談も歓迎です。

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