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訪問診療について

地域を守る在宅医療の最前線①横浜で訪問診療を担う背景

本記事は、全5回シリーズ「地域を守る在宅医療の最前線」の第1弾です。横浜ホームクリニックの取り組みを通じて、訪問診療のリアルや地域医療の可能性をご紹介していきます。
横浜には、病気や加齢によって「病院に通うことが難しい」患者さんが年々増えています。「外来に行けない」「通いたくないけれど医療は必要」という声にどう応えるか――。その答えのひとつが、訪問診療です。

高齢化と地域医療の変化

日本全体で高齢化が進み、2025年には団塊の世代がすべて75歳以上となります。横浜市も例外ではなく、高齢者人口は増加を続けています。その中で、「病院に行けない」「通院の付き添いが家族の負担になっている」といった声が数多く聞かれるようになりました。これまでの医療は「病院に来られる人」が前提でしたが、これからは「自宅でしか医療を受けられない人」にどう応えるかが課題です。在宅診療はまさに、そのギャップを埋める存在となっています。

横浜ホームクリニックが生まれた理由

当院は「困ったときにまず相談できる場所」を目指して誕生しました。実際に現場でよくあるのは、下記のような例です。

  • 外来に通えず、在宅での診療を望む方
  • 通院拒否をしてしまっている方
  • 他の訪問診療所で「医療処置が多すぎて難しい」と断られた方
  • ご家族の通院の付き添いが限界に近い方

「どこに頼めばいいかわからない」「断られてしまった」という状況をなくし、“断らない医療” を提供すること。それが、横浜ホームクリニックが大切にしている使命です。

多職種×多診療科の強み

訪問診療では、一人の医師だけでは対応が難しいことも少なくありません。複数の病気を抱えた患者様、生活環境が複雑な患者様、医療処置と介護が密接に関わるケースなど、多角的な視点が必要です。当院には10診療科にわたる医師が在籍しており、幅広い分野の専門家がそろっています。当院で対応している診療科については下記のページをご参照ください。

診療科目

たとえば、内科疾患をメインで診ている患者様に褥瘡ができてしまった場合、当院では院内の皮膚科医がすぐに対応できます。これは単科の診療所ではなかなかできない強みです。

単科の訪問診療所

横浜ホームクリニック

さらに、医師だけでなく看護師や事務スタッフも加わり、日常の観察・生活支援・事務調整までをチームで担います。医師は「診療」に集中し、看護師は「患者の日常に寄り添い」、事務が「生活を支える」ことで、安心できる在宅医療が実現します。

在宅医療の未来を地域とともに

在宅診療は「病気を治す」だけの医療ではありません。患者様が望む生活を続けるための支援でもあります。「最期まで自宅で過ごしたい」という願いに応えることもあれば、介護するご家族が安心できるようサポートすることもあります。そのためには、医師や看護師だけではなく、ケアマネジャー、訪問看護ステーション、薬局、地域包括支援センターなど、地域の多職種が一体となって関わることが欠かせません。当院はそのハブとして、医療と介護をシームレスにつなぐ役割を担っています。

まとめ

横浜ホームクリニックは、「在宅で医療を受けたい」という地域の声に応えるために生まれました。多職種・多診療科が力を合わせ、患者様とご家族、そして地域全体の安心を支える存在でありたいと考えています。

最後に、当院では地域医療に情熱を持つ医師を募集しています。見学・面談も随時受け付けておりますので、ご関心のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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