こんにちは!事務の原嶋です。
先日、バクスター株式会社の方にお越しいただき、腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)の勉強会をしていただきました。手技の実演だけでなく、腹膜透析とはどういったものか、どのような処置を行うのかといった基礎についても教えていただきました。
腹膜透析とは、お腹の中(腹膜)に透析液を注入して行う透析治療です。透析液を一定時間(4~5時間)貯めておくことで、血液中の老廃物や余分な水分、塩分などが透析液に移行し、血液が浄化されます。一定時間後、透析液を体外に排出し、新たな透析液に交換する「バッグ交換」を行います。
バッグ交換の頻度は、腎機能に応じて1日2~4回ほどです。患者様ご自身またはご家族様に行っていただけるので、交換のタイミングを患者様のライフスタイルに合わせて設定することが可能です。仕事や習い事、旅行などもできるので、QOLを保ちながら生活することができます。
血液透析との最大の違いは、通院頻度を抑えることができる点です。週3回通院する必要がある血液透析と比べ、腹膜透析は月1~2回の通院で済みます。なお、訪問診療の場合はご自宅に医師が伺うため、通院の必要はありません。
当院でも既に、腹膜透析の患者様を診させていただいた実績があります。
患者様ご自身やご家族様でのバッグの交換が難しい…という場合であっても、訪問看護ステーションと連携しサポートさせていただきますので、どうぞご安心ください。患者様の「ご自宅での自分らしい生活」をサポートするため、その選択肢を増やすため、今後もスタッフ一同勉強してまいります。腹膜透析を行っている方で、杖や車いす、筋力低下、息苦しさといった理由により通院が難しい方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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