訪問診療は、定期的に医師が訪問し診療を行う在宅医療サービスの1つです。通院が困難な方や在宅での療養をご希望されている方にご利用いただけます。
ご利用にあたって気になるのが「月に何回くらい来てくれるの?」といった頻度や費用ですよね。また突発的な病状の変化がある場合でも診てもらえるのかも、安心して利用するために知っておきたいポイントです。 そこで今回は、訪問診療の頻度や回数、費用について解説します。定期的な医師の訪問はメリットもたくさんあるので、ご利用を検討されている方はぜひ参考になさってください。
訪問診療とは
訪問診療とは、あらかじめ立てた診療計画に基づいて医師が定期的に自宅などに訪問し、診療を行う医療サービスです。訪問する回数や頻度は診療計画に含まれており、これに基づき定期的に訪問します。
訪問診療は、
- 筋力低下や杖歩行、車いすの利用などにより通院が困難な方
- 在宅での療養を希望されている方
- 緩和医療を希望されている方
- 継続的な治療が必要な方
- 在宅酸素や胃ろう、尿道カテーテルなどの医療機器を利用されている方
などにご利用いただける医療サービスです。
急に具合が悪くなった、熱が出たなど、突発的な病状の変化でご自宅等へ伺い診察を行う「往診」とあわせて、在宅医療に位置付けられています。
訪問診療の頻度について
訪問診療の頻度や訪問回数については、次のようになっています。
- 月2回の訪問が基本
訪問診療の頻度は月2回が基本です。ただし、ご本人の状態に応じて週1回(月4回程度)の訪問や、訪問看護ステーションと連携して 訪問の頻度を増やすことも可能です。ご本人やご家族様と相談して訪問診療の計画を立てるので、個別のケースに応じてきめ細やかな対応ができるのも訪問診療のメリットです。
- 往診は必要に応じて依頼可能
定期的な訪問以外で、急に病状が悪くなった、熱が出たなど、突発的な病状の変化がある場合は往診対応が可能です。
往診は、計画された訪問診療の回数には数えない「追加で行う診療」に位置付けられます。 「基本は月2回だから、それ以上は来てもらえない」ということはありませんので、いつもと様子が違うなど病状の変化があれば、ためらわずにすぐにご相談ください
- 訪問診療の回数と費用
訪問診療の費用は
- 基本診療費
- 追加で行う診療費(検査や注射など)
- 医療費負担割合
によって決まります。
基本診療費は、診療計画に基づく医学的管理の費用と訪問にかかる費用です。訪問場所が自宅か施設かによって異なります。訪問にかかる費用は、訪問の回数分かかるので、月1回の診療の方と月4回の方ではこの部分に費用の差があります。基本診療費にプラスされるものに、注射や点滴など、医師が必要と判断した場合に実施する診療費があります。追加で行う診療費は、実施した場合にのみ発生する費用です。往診を行った場合の費用もここに含まれます。
基本診療費と追加の診療費の合計額のうち、医療費負担割合分が実際にご負担いただく費用です。医療費負担は1割や3割など、ご本人の年齢や加入している健康保険・所得などによって異なります。
まとめると、訪問診療の費用は、訪問場所や訪問回数、追加の医療行為の有無などによって個別のケースで金額が異なります。詳しい費用についてはクリニックにご確認ください。
訪問診療で定期的に診察するメリット
月2回の訪問が基本の訪問診療ですが、定期的な医師の診察にはさまざまなメリットがあります。
- 通院の負担を減らせる
訪問診療を利用すると、通院にかかる時間や負担を抑えられます。外出による感染リスクも減らせるので、療養が必要な方にとってもご家族様にとってもメリットが大きいでしょう。専門的な治療は通院、普段の体調管理は訪問診療と使い分けることも可能です。横浜ホームクリニックではどのような病気の方でも訪問診療をご利用いただけますので、通院との併用についてもご相談ください。
- 体調の良い時の状態も把握できる
定期的な訪問診療を行うことで、患者様の体調が良い時の状態も把握でき、より細やかな診察や治療ができるのもメリットの一つです。
ちょっとした病状の変化をとらえられることで、異変に気付きやすくなります。
退院して病状が落ち着いている、調子が良いので数か月に一度で大丈夫という方も、定期的に医師の診察の機会があることで、通院するほどではないちょっとした心配事もご相談しやすくなります。定期的な訪問診療の必要性がなければ、他の介護サービスのご紹介も可能です。詳しくはクリニックまでご相談ください。
- 薬剤師の訪問サービス併用で服薬指導や見守りも
訪問診療でのお薬の処方も、一般的な通院と同じく院外処方です。
ご自分で薬局に行けない場合は、薬剤師が訪問するサービスを利用することができます。薬を届けるほか飲み忘れチェックや副作用の確認など、お薬に関する見守りも行えます。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
▶ 訪問診療で薬は処方してもらえる?取りに行けない場合は?
訪問診療の回数や訪問頻度についてはクリニックにご相談ください
訪問診療の回数は月2回が基本ですが、病状やご希望に応じて個別に計画を立てられます。薬剤師の訪問サービス、介護サービスの併用で、よりきめ細やかに患者様とご家族様をサポートいたします。
訪問診療の利用相談や費用については、横浜ホームクリニックまでお気軽にご連絡ください。
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