横浜ホームクリニックの看護師・永田賢司が、2026年10月24日・25日に自治医科大学で開催された「第64回 日本医療・病院管理学会学術総会」で研究発表を行いました。テーマは「国内の実災害における遠隔医療の実装」です。地震や豪雨などの災害が起きたとき、ご自宅や施設で療養されている方の医療をどのようにつないでいくかは、訪問診療を行うクリニックにとって大切な課題です。この記事では、発表の概要とあわせて、当院が看護師の学びをどのように応援しているかをご紹介します。

発表の概要
永田は、10月25日の一般演題「健康危機管理・BCP」のセッションで、「国内の実災害における遠隔医療の実装:探索的レビュー ―日本における災害初期対応への示唆―」と題して発表しました。日本医療・病院管理学会は、医療機関の運営や医療の質、医療政策など、医療を「仕組み」の面から考える研究者や医療者が集まる学会です。同じセッションでは、地域の医療連携や災害への備え、医療安全などをテーマにした発表が並びました。
発表者について
永田は看護師として当院の訪問診療に携わるほか、DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員として災害医療にも取り組んでいます。DMATは、大規模な災害や事故が起きた際に、発災直後の急性期から現地で活動できるよう専門的な訓練を受けた医療チームです。今回の研究は昭和医科大学の先生方との共同研究で、災害医療の現場での経験と、日々の在宅医療で感じている課題の両方が研究の出発点になっています。
在宅医療と災害への備え
災害が起きると、道路や通信の状況によっては、通院や往診がこれまでどおりに行えなくなることがあります。特に、ご自宅で療養されている方や、人工呼吸器・在宅酸素などの医療機器を使っている方にとって、災害時にも医療とのつながりを保てるかどうかは暮らしの安心に直結します。オンライン診療などの遠隔医療は、そうした場面で医療をつなぐ手段の一つとして注目されています。当院でも、スタッフが学会で得た知見を持ち帰り、日頃の備えや関係機関との連携に生かしていきたいと考えています。
看護師の学びを応援しています
当院では、看護師が専門性を高めながら働き続けられるよう、学会参加にかかる費用の負担や資格取得の支援(認定看護管理者教育課程ファーストレベルの受講支援など)を行っています。
学会参加・発表を後押しする理由
訪問診療の現場では、看護師が患者さんやご家族と接する時間が長く、日々のケアの中で多くの気づきが生まれます。学会に参加して最新の知見に触れたり、自分の取り組みを発表して他の医療者と意見を交わしたりすることは、現場のケアの質を高める大切な機会です。今回の永田の発表のように、日々の経験を研究として形にする挑戦を、クリニックとして応援しています。
資格取得の支援
認定看護管理者教育課程ファーストレベルは、日本看護協会の認定看護管理者制度に基づく教育課程の一つで、看護管理の基礎を体系的に学ぶ課程です。当院では、こうした資格取得や研修受講を通じて、看護師一人ひとりがキャリアを描けるよう支援しています。
在宅医療の現場で経験を積みながら、学会での発表や資格の取得にも挑戦したい看護師の方を歓迎しています。採用情報は看護師の募集ページをご覧ください。
まとめ
当院看護師の永田が、第64回日本医療・病院管理学会学術総会で災害時の遠隔医療に関する研究を発表しました。災害への備えは、在宅で療養される方とそのご家族の安心を支えるうえで欠かせないテーマです。当院はこれからも、学会参加や資格取得を通じた看護師の成長を支え、その学びを地域の在宅医療に還元してまいります。訪問診療や在宅での療養について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事は、 横浜ホームクリニック 院長 大澤基医師が監修しました。